GR6メンテナンス


R35GT-Rに搭載されているトランスアクスル方式のGR6ミッションは、発売当時より脆弱性があると言われてきました。
しかも、故障が発生した際の日産ハイパフォーマンスセンターでのトランスミッションの修理費は100万円以上。
もしアッセンブリー交換となると270万円からという高額な修理費用です。
これを回避するためにも、GR6ミッションを克服、対策することが当社の命題と考え、今日まで徹底して取り組んできました。
この結果、オイル交換と同時に「メンテナンスプログラム」とクラッチや油圧系の強化などを行う「アッパープログラム」をみなさまに提供できる環境とノウハウが整いました。
昨年だけでも、総勢100台以上、アッパープログラムだけでも60台以上の実績となりました。その中には、700ps、800ps はもちろん、当社のSUPER GT-Rの2台もアッパープログラム施工済みで、トラブルは皆無です。
これらのミッションメンテナンスは、R35GT-Rオーナーのみなさんに、GT-R本来のポテンシャルと楽しさを体感して頂きたく追求したメニューです。
多くのGT-Rオーナーさまより「扱いやすくなった」、「新車以上のフィーリング」との声を頂いております。
チューニングをする、しない、ではなく全ての R35GT-R が安心して乗れるように…。
当社はそんな思いで、ミッションメンテナンス、アッパープログラムを自信を持ってオススメいたします。

もちろん、GR6の耐久性を向上させるプランもご用意しています。
安心してR35GT-Rを楽しんでいただくためにも、ぜひメンテナンスプランをご利用ください。

GR6メンテナンスプログラム

オイル交換と同時にできるのが「メンテナンスプログラム」です。作業時間は約4時間ですが、ギヤポジションのセレクターやオイルパンに付着した鉄粉除去がメイン作業となります。
簡易的な作業ではありますが、走行距離や年数に関係なく、GR6本体の個体差で鉄粉が多く確認されています。それだけに、必要不可欠なメンテナンスと言えます。
この鉄粉はギヤなどの切粉ですが、シフトチェンジでギヤポジションを確定させるセレクターがマグネット式なために、切粉がセレクターに付着し、セレクターを傷つけ、最悪の事態はセレクターを固着させることもあります。
それだけに、オイル交換時にできるメンテナンスプログラムは、簡易的ながらも必要不可欠なメンテナンスとなります。

メンテナンスプログラムは、GR6 のオイルパンを外し、ドレンボルト、ギヤポジションを決めるセレクターに付着した鉄粉を除去し、ミッション内にある各フィルターを洗浄します。さらにギヤポジションセレクターのキャップを純正の強化品に交換し、可能な限り各部の点検をいたします。
点検中に異常があれば、オーナー様と相談ののち対応致します。

ギヤセレクター洗浄

ギヤチェンジをすると、左のユニット内のギヤセレクターが動いて、指定したギヤに入ります。
このセレクターは磁気センサーを使用しているため、その磁気にギヤの切り粉が付着し、トラブルの原因となります。
右の写真のセレクター部分に付着しているのが切り粉(鉄粉)です。
この切り粉がセレクター本体を痛めてしまい、シリンダー内部の破損など、重大なトラブルを起こす可能性があります。
走行距離に関係なく、この症状は確認されています。
オイル交換と同時にできるので、トラブルが起きる前にご検討ください。

セレクター回転防止キャップの取り付け

メンテナンス時には、日産純正のセレクター回転防止キャップを取り付けています。
2011年モデルからはこのキャップが付いているようですが、このキャップが付いていないと、セレクターが回転してしまい、CPUがギヤポジションを認識しなくなってしまいます。
弊社では2011年モデル以前のGT-Rにも、このセレクター回転防止キャップを取り付けて対策をしております。

これらの作業をオイル交換と同時におこなう、当社独自のメンテナンスメニューは、状況にもよりますが、作業時間目安は約4時間となっております。

走行距離や使用状況を問わず、上記の症状が確認されています。
これまで数十台のR35GT-Rに対策をしてきました。
実績と確かな技術で、安心してアクセルを踏めるGT-Rに致します。

メンテナンスプログラム
  • オイルパン・ギヤセレクターの洗浄
  • ギヤセレクター回転防止キャップ取り付け
  • オイルパンパッキン交換
  • ミッション各部点検
  • クラッチ調整
  • オイル交換(約 10ℓ)
  • 使用オイル Motyʼs M351 DCFT

金額 ¥120,000
(工賃/オイル込み・作業時間約4時間)